粘り強く
定期テストや模試に向けて勉強をしているときに、間違えた問題や単元を繰り返し演習してもらいます。
これを嫌がる生徒が多いんですね。
復習の大切さは学校でも言われており、頭では理解しています。
でも、いざ実践するとなると「間違えた理由は分かっているから大丈夫」と抵抗します。また、抵抗しないまでも「またぁ!」と心の声を身体全身で主張してきます。
たいていの場合、素知らぬ顔で「はい、次この問題ね」と類似問題を目の前に置きます。
それでも問題を前に、シャーペンを分解したり、意味もなく机を消しゴムでこすったりしている場合には、そっとプリントを回収して様子を見るんですね。
詳しい説明はしません。心の距離を置きます。
「いったい塾長は何考えているんだろう」と不安がよぎってくることを待つんです。
これは私の気持ちに気づいてもらいたいアクションでもあるんですね。
学習にあまり前向きに取り組めない生徒には、日頃からいかに塾長も生徒に真剣に向かい合っているか伝えてあります。
その言葉が伝わっていると、先のような距離を置いたときに気づいてくれるんですね。
もう一度プリントを差し出すと、黙って問題を解いてくれます。
そうやって、テストの時に結果につながると「できました!」と誇らしげに見せてくれます。
これが、勉強へのやる気、成長につながると思っています。
でも、みんながみんな同じように応えてくれるわけではありません。
私の言葉が響いていない生徒には、同じことを繰り返し伝え続けて響くまで粘り強く接する。
これが講師としての実践です。