苦手は気づきの宝庫
中学生を指導している際に、現学年の単元は理解しているのに小学校で習った単元を理解していなかった場合があります。
分数の足し算、割合、速さなどよく見られる単元です。
本人も薄々は感じているのですが、自分から報告する子はほとんどいませんね。
こちらが注視していないと、「はい」と良いお返事が返ってきて「よし、分かってくれた」と次の単元に進んでしまうこともあります。
これが怖いんですよね。
たとえ小学生時代の単元であっても、少し立ち止まって復習に時間を費やす必要があります。
そうやって長年の懸案事項?を一つひとつ解消していくと、自信がついてくるのでしょうね。
勉強のペースが上がっていきます。
きっと本人ものど元に骨が刺さっているような感覚で、今までスッキリしなかったのかもしれません。
話は変わりますが、私自身も教えていて立ち止まるというか、違った角度で勉強をする必要が出てきます。
学生時代から物理は苦手で、ついつい敬遠していました。
ただ、中学生に理科を教える必要性からもう一度勉強をし直そうと取り組んでみたんですね。
解き方は伝えられますが、本当の意味で理解してもらうにはスキルアップを感じていました。
そこで何をしたかと言えば、高校の物理を勉強したんです。
中学の理科を教えるのに高校物理はやりすぎだろうとも思えるのですが、過去の仕事の経験からハードルを上げることで基礎的な理解がどこにあるのか見えてくることがありました。
まさに力や加速の本質的な意味が理解できて、今まで霧がかかっていた部分が晴れた印象もあります。
生徒に復習の重要性を強調しますが、「復習の方法」について引き出しを増やす必要があることを改めて実感しました。
生徒に日々伝えているように、苦手なことから逃げてはだめですね。