朗報、朗報
学校一斉休校など何となく重苦しい空気が漂っている中、嬉しい報告を受けました。
都立高校の合格発表を心待ちにしていた塾生から、「合格しました」と報告があったんです。
しかも発表を見たその足で、直接報告に来てくれました。
合格を知った瞬間は、まさに同士の喜びでしたね。
特にこの塾生の場合はここまでの道のりが平坦ではなく、どちらかと言えば紆余曲折があっただけに感慨深いものがあったんです。
彼が入塾したのは2年生の夏頃でした。
穏やかなんだけど芯が通っていて、納得のできないことは受け付けない一面がありました。
ですから、必要がないと思えば提出物も出さないなんてこともあったそうです。
勉強を教える前にまずはコミュニケーションを取ることが先決です。
それが無ければ話も受け付けないでしょうし、ましてや宿題なんかやってこないでしょうから。
最初のうちは、定期テストの結果も見せてくれませんでした。
できない自分を見える化されることが嫌だったんでしょうね。
何度となく、「できないから塾に通う」「できないところが分かれば対策ができる」「一緒に対策を立てよう」といった感じで話し合ってきました。
そうして半年くらいかけてコミュニケーションが取れるようになった頃、「駄目でした」と定期テストの結果を見せてくれるようになったんです。
ここからは、今まで以上に学習の穴を埋めていくことに邁進します。
それでも、苦手な英語では問題文を見た途端に諦めて3分の2くらいを空欄で出すなんてこともありました。
完璧主義というか、プライドが高いというか、笑われるような答えを書くくらいなら空欄のほうがましという判断です。
ここも説得…
そうこうしているうちに、都立高校の入試を迎えて本人の緊張も高まる一方です。
でも芯が強いので、決めたことはぶれずに実行してくれました。
最後まで英語には苦しめられましたが、内申点との兼ね合いで入試では何点取れば合格ラインに達するか戦略を考え、あとは本人の合格したいという気持ちにかけました。
そして、見事に合格!
お互いに苦労をした甲斐がありました。
この合格は、今後の彼の人生にとって礎になると確信しています。