大人になって
中学受験では、算数の文章問題で応用問題は解けるのに、基本問題でミスをして点数が上がらないなんていう受験生が珍しくありません。
応用問題の場合、あまり難しくしすぎると正答率が極端に低くなるので、割とパターン化された出題傾向になることがあるからです。
応用問題が解けるようになりたい。そうすれば偏差値も上がる。
そう考えがちで、繰り返し応用問題を解き続けパターンを覚えてしまうんですね。
対して、基本問題は聞かれていることは基礎的な内容でも聞き方によって何が問題となっているか取り違えてしまうことがあります。問題文をよく読めば気づくのですが、基本問題だと思って問題文をさらっと読んで答えを出してしまう。そして不正解。
問題文をよく読まないという性格的な原因もありますが、ひとつには読解力の問題もあります。
こういった傾向の生徒は、国語の文章でも読み飛ばすことがよくあります。問われている一文のすぐ近くにキーワードがあるのに読み飛ばす。
よく言われていることですが、算数の文章題は国語力も要求される。まさにその例ですね。
かくいう私も中学受験生時代には読み飛ばしの常習犯でした。
大人になって気づくより、子どもの頃に気づいた方がどれだけプラスか。
生徒には短文の読み込みも意識して指導しています。