選択には意欲も必要
公立高校の併願制が実施される見込みです。
現在、都立高校の入試では1校しか出願できません。
それを複数出願できるように、制度を変更しようというものです。
まだ案の段階であり、具体的な制度の内容や実施時期は未定ですが、選択肢が増えるという意味で歓迎すべき制度変更だと思います。
これまでは1校しか出願できないため、どうしても都立高校に進学したという場合にはチャレンジ受検をためらう傾向にありました。
本当に行きたい高校があれば、合格率が低くてもチャレンジしたいという選択肢を閉ざす必要はありませんよね。
受検だけが人生ではなく、社会に出た時に過去のチャレンジは大きな経験としてプラスになるはずです。
ただ、チャレンジをするには本人の強い意志も必要です。
チャレンジをする以上学力を上げなければならないので、普段以上に目標を達成したいという意欲を持って欲しいと思います。
それもあって、日常の授業から問題を解く姿勢や、間違えを直すときの姿勢を重視しています。
間違えた問題の解き直しを行う際にも、こちらが教えるだけではなく、どこを間違えているのかまず生徒自身に気づいてもらうようにします。
私「どこがおかしいと思う?」
生徒「………。」
私「ここを見てごらん(読んでごらん)。」
生徒「あっ!」
こんなやり取りをして、自ら修正する意識を高めてもらいます。
中には、ただ眺めているだけで答えを待っている生徒もいます。
その場合には、厳しい言葉も投げかけます。
こういったやり取りの繰り返しで、自分で自分を改善する意欲を身に着けてもらうようにするわけです。
そうして意欲が高まっていけば、チャレンジできる態勢が整うと考えています。
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