見守るだけでは
子どもの成長を見守るのは難しいですね。
自分の子どもを育てている時に、もどかしいことが沢山ありました。
「あと一歩前に」なんて思うことも。
結構圧をかけていたので、そのうち一歩前に出るどころか、かなり逃げ足が速くなりましたが(笑)。
見守ることは必要ですが、それだけだと楽な方にばかり行ってしまう不安もあるわけです。
このあたりのバランスのとり方が難しいですね。
子どもが社会人になっているので、「あの時の圧のかけ方は嫌だったけど、会社に入って意外に役立っている。」と言われています。
社会に出ると組織内や取引先など様々な場面で圧をかけられます。
その耐性が付いていたようで。
何が子どもの成長にプラスになっているか、後にならないと分からないですよね(笑)。
生徒の皆さんに接する時も、間違えた原因をすぐに教えたくなるのですが、それでは中々成長につながらないんです。
授業の進行を考えると、間違いの修正を指摘して後日復習というやり方が効率的かもしれません。
でも、間違いを意識した時点で考え抜いてもらう。
その場で再度トライする。
その過程で徐々にヒントを与える。
この時間が成長につながると考えています。
小6から中3まで通塾していた卒塾生が今年一橋大学に合格しました。
彼は、「中学生の時に勉強のやり方が身に着いたおかげで、大学受験でも迷うことなく目標に向かえたのが大きかった。」と言ってくれました。
もちろん彼が優秀だったのですが、少しでも役に立てたのであれば講師冥利に尽きます。
これからも、逃げられない程度に圧をかけつつ見守りたいと思います。
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