成績上げる方法って?
中間テストの結果が出て、各生徒と次の期末テストに向けた対策を話し合っています。
一応相手の立場も考えて「話し合って」とは表現していますが、現実は指示に近いですね。
「指示」と表現しましたが、本音は嫌いな言葉です。
でも強制力が必要な段階もありますから、「指示」も必要な時があります。
もちろん頭ごなしに言っても聞きませんから、なぜこの対策が必要なのか、表現を選びながら伝えます。
成績の上がっている生徒は自立心も強いですから、自分から次の改善点を伝えてくれたりします。
手がかからず、指示を出すことも少ないですね。
逆に成績の停滞している生徒はそもそも問題意識が乏しいですから、「指示」が必要になります。
もちろん、ああしろ、こうしろと言っても馬耳東風なんてことはよくありますから、一方的な指示では効果が薄いでしょうね。
できる限り約束事にもっていき、「テストの1週間前にはワークを終わらせる」、「学校の授業ノートは3回見直してキーワードは覚える」などを約束してもらいます。
これをノートに記入してもらって、テスト前に何度となく見直し実行することも約束するんですね。
でも、これだけで約束を実行してもらったことは殆どありません。
極めてアナログですが、テスト直前まで約束の実行を繰り返し促すことが経験上最も効果的な方法です。
「なんだそれ?約束事になっていないじゃない」って声が聞こえます。
その通り、結局身もふたもないような結論になりましたが、まずは約束をすることで意識をさせる、その後生徒個人々々の現状確認を繰り返すことが塾長の仕事の大半ではないかと思います。
子育てを経験された方はよくお分かりだと思いますが、子どもの成長と親の忍耐力が比例していること。
子どもは成長が早い分、放っておくと思いもよらない方向に進んだりします。
そこに気づいて軌道修正の手助けができるか、この文章を書きながら自分に言い聞かせています。