意識付けは早めに
近年、図表を使った入試問題が増えています。
定期テストでも出題する学校が増えてきている印象です。
探求型学習の一環かもしれませんが、これが生徒にとって難敵なんですね。
成熟したお子さんだと、与えられた条件や図表を意識しながら問題文を読み解けるのですが、一般的には中学3年生くらいにならないと意識しながら問題文を読み解くことは難しいでしょうね。
実際に都立高校の英語や理科、社会の問題では図表が用いられています。
図表を用いる問題では、小問が(1)から(3)くらいに分かれています。
また、図表も1から5くらい設定されています。
そうすると、小問(3)くらいまで進んでいくと図表の1や2は記憶の彼方に飛んでいることがままあるんですね。
ところが、小問(3)で図表1を使わなければならない場合、記憶の彼方に飛んでいるわけですからいくら考えても答えが見つからない状況に陥るわけです。
これは普段の学習姿勢が大切なんですね。
単純な聞き方に慣れてしまうと、与えらえた条件や図表を確認しようとする姿勢自体が身に着きません。
ですから、普段の演習の中で意識付けをするようにしています。
具体的には、問題を解いて間違えた時に何を見落としていたのか明確に指摘します。
そして1週間から10日後くらいに同じ問題を解いてもらい、間違えなければクリアです。
でも間違えた場合には、間違えた理由を具体的に説明してもらいます。
その中で条件や図表を読み落としていた場合には、いかに意識が足りないか少し圧をかける(?)ような感じで注意します(笑)。
それでも修正できない場合には、また時間をおいて同じことを繰り返します。
意識付けは簡単にできるものではないので、根競べのように反復する必要があるわけです。
大人になったら、なおのこと意識付けが難しくなりますからね。