塾長たるもの

塾長たるもの

先日、体験授業を行っていた時の1コマ。

大きな数の問題を解いてもらった後、答え合わせをしていたんですね。

10兆のケタの解答で、「あっ、ここ1ケタ間違えちゃったね」と言って生徒の顔を見たら、怪訝そうな表情。

不安に駆られもう一度見直したら、1ケタ間違えていたのは私でした。

何たる不始末。

しかも体験で初めて授業を受けている生徒に対して、二重のショックです。

こんな時どんな態度を取るべきか。

笑ってごまかすのか、正直に謝るのか。

「ごめんね。確認が足りなかったよ。次から気を付けるね。」

当たり前のことですけど、自分に甘えが出るとごまかすこともあり得ます。

授業後に思い返しても、冷や汗ものでした。

その後、体験に来てくれた生徒は無事入塾してくれたのですが、保護者の方から伺った話だと、「先生が答え合わせを間違ったときにすぐ謝ってくれたので、怖い先生じゃないと思ったと言っていました。」とのこと。

何が功を奏すか分かりません。

普段、生徒には厳しいことも言います。

でも、子どもの受け止め方によっては良かれと思って見せた厳しさが、ただの怖さに感じて距離を置くなんてこともあり得ますよね。

慣れてくると、その辺の表現への配慮が足りないこともあるかと思います。

謝ることを例に挙げましたが、言葉の使い方ひとつで受け止め方が変わることもある。そう考えて、子ども達への接し方に改めて気を配ろうと思った一幕でした。

でも、酔って電気を点けたまま寝てしまった翌日の妻からの一言に、素直に謝れない自分もいます。

偉そうなことは言えないですね。

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