中学受験の効果
東京の中学受験は、2/1を中心に展開されます。
私も娘も中学受験を経験していますが、世代によってその態様が大きく様変わりしました。
私の頃は、サピックス、早稲田アカデミー、日能研といった大手進学塾がなく、まだ牧歌的な時代でした。
教科も国語・算数2教科が主体で理科・社会も含めた4教科の受験が少なかったくらいです。
それが娘の世代になると、大手進学塾が全盛を迎え中堅塾も軒を並べるようになります。
教科も4教科が中心となり、問題の難易度も格段に上がりました。
そのためテキストの分量も増え、勉強量が増えるとともに限られた時間で多くの情報を処理しなければならない状況になっていました。
私が見ていても、小学生には酷かなと思ったことがあるくらいです。
ただその娘が就職活動を終えた時に、「中学受験の内容はよく覚えていないけど、あの時の時間の使い方やものの考え方は今も残っているみたい」と言っていたのが印象的でした。
就職活動の面接でも普段意識していなかったことが聞かれたそうですが、何とか切り口を見つけて筋を通しながら答えたようです。
面接官には「よく考えたね」と言われたそうですが、先ほど述べた「ものの考え方」が生きていたのかもしれませんね。
中学受験は必ず行わなければならない受験ではなく、小学生には我慢しなければならないこと、辛いことがたくさんあります。
でも受験を経験して身につくことは、何物にも代え難い財産になることも事実です。
ゴールはすぐ先に見えています。
塾の皆が自分の力を出し切れるよう、最後まで併走していきます。