それは能力の差ではありません
小学生3年生、4年生の頃はどうしても月齢による差がある印象を受けます。
特に中学受験の指導をしていると、同学年の3月生まれのお子さんと5月生まれのお子さんでは算数の文章問題を解ける幅が異なってきます。
これはやむを得ない面があり、脳の構造上思考の幅や深さに月齢の差があるようです。
ただ同学年という面だけで見てしまうと、なぜこの問題を解けないのか、同じような間違いをするのか、とご家庭では悩んでしまうんですね。
焦る気持ちは分かるのですが、ここは待ってあげる勇気も必要だと思います。
ただ、お子さん自身は周囲の生徒を見て、「なぜ解けないのかな」と子どもながらに悩んでいます。
その世代の子に脳の構造なんて言っても理解できませんから、もどかしい思いをしているんですね。
でも、これも成長の過程で、少しずつできることを増やしていくと今まで歯の立たなかった問題も半分くらいの過程を自力で解けるようになります。
そうなってくると、スピードアップして学習の効果が目に見えてきます。
かく言う私も3月生まれだったので、5年生くらいまでもがいていた(かなり時間がかかりましたが)記憶があります。
ただ、ある時期から理解できることが増えてきて一気につながった経験もあります。
できれば、周囲の大人も辛抱をして見守る姿勢を持ってもらうと、お子さんも逃げずに学習に取り組んでくれると思います。
私も、変なプレッシャーを与えないよう気を付けながら生徒に接しています。