「あっ!」を引き出す
「あっ!」
生徒を教えているときによく聞く言葉です。
私が普段気を付けているのは、教えすぎないという点です。
丁寧に解説することも大切ですが、事細かに教えすぎると「ふんふん」とうなずいているだけで、実は理解していなかったなんてことはしょっちゅうなんですね。
ヒントだけ伝えて、しばらく考えてもらう、それでも進まなかったらさらにヒントを伝える。この繰り返しで「あっ!」が出てきたらOK。
あとは自分で解き進めます。
ただ、生徒によって「あっ!」が出てくる時間は異なりますから、根気強く誘導することも必要になります。
この根競べが、指導するうえでかなり大切な要素です。
生徒によって言い方、声のトーン、語尾を変えたりして頭の中をリラックスさせます。
「責められている」って思われると、その途端に脳がフリーズして「あっ!」っていう気づきは遠のくだけですから。
適度な緊張感は必要ですが、過度なプレッシャーは受け付けない。
そんな生徒には効果があります。
個別指導の面白みであり、難しいところですね。