いや、無理…(2)
(前回の続き)
「だめだぁ」が口癖だった生徒。
言わなくなりました。
言わないどころか、間違えた問題について何が原因か聞いてくることも増えてきたんです。
そうなると、自分自身で学習の軌道修正ができてきます。
迎えた6月の期末テスト。
いつもなら2週間前から重い腰を上げて提出物のワークから取り掛かっていたのですが、今回は3週間前に取り掛かりさっさとワークも終えていました。
テスト2週間前からは覚える作業にも入り、数学は応用問題にも手を付けられる状況でこれまでにない順調ぶりです。
さあ迎えた期末テスト。相変わらずのポーカーフェイスで、手応えがあったかどうかは伝わってきません。
期末テストが終わった翌週の授業、答案を持ってきてくれました。
驚いたことに5教科で平均ほぼ70点。1年前は40点~50点くらいだったことを考えれば、見事な成長ぶりです。
特に大のつくほど苦手だった英語の点数が2倍近くになったことは、まぐれではなく本人の努力の賜物です。
「この結果をみてどう感じた?」と聞いたところ、「驚きました」といつものポーカーフェイスでの回答。
でも内心喜んでいることは伝わってきました。
「自分を変える」を弊塾のキャッチコピーにしていますが、変えるきっかけは生徒本人の達成感だと思っています。
この達成感が次のテストにどうつなげていくか、暑い夏も手を緩めずに並走していきます。