ああ自立型学習
生徒を指導していていつも感じるのは、どこまで手をかければよいか、という悩みです。
個別指導ですから個々の生徒ごとに濃淡はあるのですが、基本方針は必要です。
子育てと似ていて、手をかけなくても良くないし、かけすぎても良くない。
微妙なさじ加減が要求されるんですね。
開校当初は自立型学習塾をうたってICTを活用した教材を利用していました。
ただ、ICTをメインにして自立してもらうことが私には難しく感じて、直接指導に変更した経緯があります。
それでも最終的には自立して学習ができるようにしたいので、指導法に考えを巡らす日々が続きます。
手取り足取り丁寧に教えて、「分かった!」と言われると、「よし!」と思う反面本当に分かっているのか不安になるわけです。
次の授業で確認すると、分かっていなかったこともしばしば。
逆にヒントだけ与えて問題に取り組んでもらい、しばらく説明しない。生徒がすぐにこちらを見て答えを欲しがっても、見て見ぬふりをする。
そうしているうちに諦めて問題文と取り組んで、何らかの答えを出す。この段階でステップアップしています。
たとえその答えが間違っていても、自分の頭で考えているので何を間違えたのか確認ができます。
1週間経って同じ問題を解いてもらうと答えは〇。
考える前に答えを求める生徒は、間違えの原因がなかなかつかめなくて同じ間違えを繰り返す。
ここを改善するには、本人の意識を変える必要があるわけです。
日々、格闘ですね。
今でも自立型学習塾をうたっています。
ただ、愚直な方法で個々の自立を促している毎日です。