さあ追い込み!
高校の一般入試もいよいよ直前となってきました。
東京では私立が来週末を中心として、都立が2月23日に行われます。
大人の感覚からすると、余計なことは考えずに最後のラストスパートだ、と思う方が多いのではないのでしょうか。
ところが、当の中学生は少し違うんですね。
例年この時期に、息切れしていたり、不安から手につかなくなっている中3生をよく見かけます。
というのも、すでに私立や都立の推薦入試で合格している生徒もおり、彼らの雰囲気に影響を受けて緊張感を保てなくなることがあるんです。
また、合格している生徒を目の当たりにすると、本当に自分も合格できるのだろうかと不安感が頭をもたげ、勉強が手につかなくなることもあります。
なんといっても人生経験の乏しい年代で、初めて受験(検)という厳しい環境に身を置きますから、大人のように精神をコントロールしろというのは酷な気もします。
そんな時にどうアドバイスするかですが、私は特別なことは何も言いません。
皆が合格するために自分の指導が最善なのか、ということを日々考ていると、私も生徒たちと同じ目線になることがあるんですね。
実際第一志望校に合格して欲しいと思いながら、「合格できなかったらどうしよう」なんて不安になることもあります。それでも自分は指導する立場ですから、弱い気持ちを払拭していくわけです。
そんなふうにもがいていると、生徒たちに話す言葉の内容にも、「一緒に戦っている」という思いが伝わるようです。何気ない会話の中で「一緒に頑張っているんだから」と話すと、安堵の表情を浮かべる生徒も。
共感してくれているのかは分かりませんが、もがきながらでもゴールに向けて一緒に走ります。